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長時間のゲームやデスクワークをしていると、腰や肩、首がつらくなって集中力が続かない…。そんな悩みを抱えている方に注目されているのが、「疲れない」と評判のゲーミングチェアです。
しかし、ゲーミングチェアならどれでも疲れないわけではありません。体格や使い方に合わないモデルを選ぶと、かえって姿勢が崩れ、痛みや疲労の原因になってしまうこともあります。
本記事では、疲れないゲーミングチェアの条件を徹底解説し、腰・肩・首への負担を軽減する選び方や正しい座り方まで詳しくご紹介します。これからゲーミングチェアを購入・買い替えたい方は、ぜひ最後までチェックして、長時間でも快適に座れる一脚を見つけてください。

ゲーミングチェアはなぜ疲れないのか?
ゲーミングチェアは、ただ見た目が派手なだけの椅子ではありません。長時間の使用でも疲れを感じにくくするために、人間工学に基づいた設計や豊富な調整機能が組み込まれています。
ここからは、通常の椅子とどう違うのか、疲労軽減に直結する構造的な特徴、そして体圧分散や血流促進といった身体への効果について順番に解説していきます。
後傾姿勢を支える構造で姿勢が崩れにくい
ゲーミングチェアは背もたれが高く、肩から腰までを包み込むような形状になっています。後傾姿勢を前提に設計されているため、背中全体をしっかり支え、自然なS字カーブを保ちやすいのが特徴です。
これにより、前かがみになりがちな通常の椅子と比べて腰や背中への負担が軽減され、長時間の作業やゲームでも姿勢が崩れにくくなります。

首・腰・腕を支える多機能サポート
ゲーミングチェアには、以下のように首・腰・腕を支えるためのサポート機能が備わっています。
- ヘッドレスト
- ランバーサポート
- 4Dアームレスト
ヘッドレストとは、背もたれの上部に取り付けられる首・頭用のサポートパーツです。頭の重さを支えて首や肩の筋肉への負担を軽減し、リクライニング時も視線を安定させます。長時間座っても首まわりが疲れにくくなるため、ゲームや作業に集中しやすくなります。
一方ランバーサポートは、腰の後ろに設置されるクッション状のパーツで、腰椎の自然なカーブを支える役割があります。骨盤を立たせて正しい姿勢を維持しやすくし、腰痛や背中のこりを予防します。位置や厚みが調整できるタイプなら、さらにフィット感を高められます。
また、4Dアームレストは、高さ・前後・左右・角度の4方向に調整できる肘掛けです。作業やプレイ中に腕をしっかり支え、肩や背中の筋肉の緊張を減らします。マウスやキーボード、コントローラーの操作時にも手首が安定し、疲労をため込みにくくなります。

体圧を分散するクッション素材を使用している
ゲーミングチェアには、長時間座っても快適に過ごせるように、以下のような体圧を分散するクッション素材が使われています。
- 高密度ウレタン
- モールドフォーム
高密度ウレタンは、適度な反発力と弾力を兼ね備えた素材で、長時間座っても沈み込みすぎず安定感があります。腰や太ももにかかる圧力を広い面で支えるため、負担が集中しにくいのが特徴です。
モールドフォームは、金型にウレタンを発泡させて成形することで、均一な密度と形状を保てる素材です。自動車シートにも使われるほど耐久性が高く、型崩れしにくいので長期間の使用でも快適さが続きます。

長時間座っていても蒸れにくい素材を使用している
ゲーミングチェアには、長時間座っていても蒸れにくくするために、下記のような通気性が高い素材も使用しているのも特徴です。
- ファブリック
- メッシュ素材
ファブリックは、布地特有の通気性と柔らかな肌触りが魅力です。熱や湿気を逃がしやすく、夏場や長時間の使用でも蒸れにくい快適さがあります。カラーやデザインのバリエーションが豊富で、インテリアにもなじみやすい点もメリットです。
メッシュ素材は、織り目の隙間から空気が通り抜ける構造をしており、通気性に優れています。長時間座っても熱や湿気がこもりにくく、蒸れによる不快感を軽減できます。また軽量で比較的お手入れもしやすいのが特徴です。
ゲーミングチェアではファブリックやレザーと比べると採用数は多くありませんが、暑い環境や通気性を重視する方に適しています。

姿勢変化を促すリクライニング&ロッキング機能
リクライニング機能により背もたれの角度を自由に変えられるほか、ロッキング機能で背もたれを揺らしながら細かく姿勢を変えられます。同じ姿勢を長時間続けると筋肉がこわばりやすいですが、こうした機能によって血流が促進され、疲労やコリの予防につながります。オットマン付きなら、足を伸ばしてよりリラックスした体勢も可能です。

疲れないゲーミングチェアの選び方
疲れないゲーミングチェアを選ぶには、以下の5つのポイントを押さえることが重要です。
- 正しい座面の高さ
- リクライニング角度とロッキング機能
- オットマン(フットレスト)の有無
- 素材にも注目する
- アームレスト調整の自由度
正しい座面の高さ
座面の高さは、長時間快適に座るための基本です。足裏がしっかり床につき、膝がほぼ90度になる高さが理想的。座面が高すぎると太ももの裏が圧迫され血流が悪化し、低すぎると腰や背中が丸まりやすくなります。
特に海外製のゲーミングチェアは座面が高めの傾向があるため、購入前にシートハイ(座面高)を必ず確認しましょう。
リクライニング角度とロッキング機能
リクライニングは背もたれを倒して姿勢を変えられる機能で、疲労回復や気分転換に役立ちます。130〜170度程度まで倒せるモデルなら、作業と休憩を切り替えやすく快適です。
ロッキング機能があれば、背もたれをゆらして小刻みに体勢を変えられ、筋肉のこわばりや血行不良の予防にもなります。
オットマン(フットレスト)の有無
オットマンがあれば、足を伸ばしてくつろげるだけでなく、リクライニング時の姿勢も自然になります。長時間の使用でも下半身の血流が妨げられにくく、脚の疲れやむくみを軽減可能。
収納式で必要な時だけ引き出せるタイプなら、作業スペースも有効に使えます。
素材にも注目する
前述の通り、素材は座り心地や快適性に直結します。ファブリックは通気性に優れ蒸れにくく、メッシュはさらに通気性を重視する方に最適。
PUレザーは高級感がありお手入れも簡単ですが、長時間の使用や暑い環境では蒸れやすいことがあります。自分の使用環境や好みに合わせて選びましょう。
アームレスト調整の自由度
肘や腕を正しい位置で支えることは、肩や首の負担軽減に直結します。高さ・前後・左右・角度まで調整できる4Dアームレストなら、作業姿勢やプレイスタイルに合わせて細かくフィットさせられます。
固定式や調整範囲が狭いタイプは、長時間使用時の疲労が蓄積しやすくなります。

疲れにくくする正しい座り方と使い方
ゲーミングチェアの性能を活かしきるためには、ただ座るだけでは不十分です。以下のポイントを意識して座ることで、首・肩・腰・脚への負担を減らし、長時間快適な状態を保てます。
- 足裏を床にしっかりつける
- 腰をランバーサポートに密着させる
- アームレストで肘と肩を安定させる
- モニターの高さと視線を調整する
- 定期的に姿勢を変える・立ち上がる
足裏を床にしっかりつける
椅子に深く腰掛けた状態で、足裏全体が床にしっかり接地する高さに調整しましょう。足が浮くと太ももの裏が圧迫され、血流が悪化してむくみや疲労の原因になります。逆に低すぎると膝が上がって骨盤が後傾しやすく、腰や背中が丸まり負担が増します。
もし椅子の高さ調整だけで足裏がつかない場合は、フットレストや厚めのマットを活用すると効果的です。
腰をランバーサポートに密着させる
ランバーサポートは、腰をぴったりとくっつけるように座ることで、腰椎の自然なカーブを支えるクッションです。背もたれと腰の間に隙間があると支えが効かず、腰への負担が増えるため注意しましょう。
ランバーサポートが調整可能な場合は、自分の腰のくぼみに合わせて高さや厚みを微調整することが大切です。
アームレストで肘と肩を安定させる
アームレストは腕の重みを支えて肩や首の筋肉への負担を軽減します。肘の角度が90度前後になるように高さを調整し、手首が自然な角度でデスクに届く状態を作ることがポイントです。
4Dアームレストであれば前後・左右・角度まで細かく設定できるため、タイピングやゲームプレイなど動作に合わせた最適な位置に調整可能です。
モニターの高さと視線を調整する
首や肩の疲れを防ぐには、視線が自然にやや下向きになる位置にモニターを配置しましょう。画面が低すぎると前傾姿勢になり、逆に高すぎると首が反り返って負担がかかります。モニターアームを使えば高さや角度を柔軟に調整でき、複数モニターを使用している場合でも視線移動がスムーズになります。
定期的に姿勢を変える・立ち上がる
良い姿勢を維持していても、長時間同じ体勢では筋肉が固まり血流が滞ります。1時間に1度はロッキングやリクライニングで姿勢を変え、可能であれば立ち上がって軽く歩いたりストレッチをしましょう。
小さな体の動きでも、疲労や集中力低下の予防につながります。

安価すぎるモデルはリスクが多いため注意
ゲーミングチェアには1万円台以下のモデルもありますが、安価すぎるものには耐久性や快適性の面でリスクが伴う場合があります。短期間で買い替えることになれば、結果的にコストが高くつくことも少なくありません。特に注意すべきリスクは以下のとおりです。
- クッションのヘタリが早い
- リクライニングや昇降機能の不具合
- 安定性や耐荷重の不足
- 保証やサポート体制の不十分さ
クッションのヘタリが早い
低価格モデルではクッション素材の密度が低く、使用開始から数か月で座面や背もたれが潰れやすい傾向があります。クッション性が失われると体圧分散ができず、腰や太ももへの負担が増加します。
リクライニングや昇降機能の不具合
部品の精度や強度が低いと、リクライニング角度が安定しなかったり、ガスシリンダーが早期に故障して座面が下がるといった不具合が発生することがあります。安全性にも関わるため、安価すぎる商品は避け、信頼できるメーカーを選ぶことが重要です。
安定性や耐荷重の不足
安価なモデルではフレームや脚部の強度が不足し、座ったときにぐらついたり、耐荷重を超えると破損の恐れがあります。耐荷重は必ず確認し、自分の体重+動作時の負荷にも耐えられる設計かどうかをチェックしましょう。
保証やサポート体制の不十分さ
低価格帯のモデルでは、保証期間が短かったり、修理対応がない場合があります。故障時に部品交換や修理ができなければ、買い替えしか選択肢がなくなり、長期的には割高になる可能性があります。
おすすめモデル紹介
高品質なゲーミングチェアを探している方におすすめなのが、Boulies Master と Boulies Master Rex です。どちらも長時間の使用を想定した設計で、ゲーマーはもちろん在宅ワークやクリエイティブ作業にも適しています。

Boulies Master
Boulies Masterの特徴は下記の通りです。
- 高密度モールドウレタン採用で長時間快適
- ファブリック+PUレザーのハイブリッド素材
- 最大165°のリクライニング+ロッキング機能
- 高さ・前後・左右・角度調整が可能な4Dアームレスト
- 耐荷重180kg
Boulies Masterは、省スペースながら多機能を備えた万能型モデルです。内部の高密度モールドウレタンは、形状保持力が高く、座った瞬間は柔らかくフィットしつつも沈み込みすぎないため、長時間座っても腰や太ももへの負担を軽減してくれます。そのため、ゲームや仕事で何時間も同じ姿勢を維持しても快適に座り続けられるでしょう。
張地は通気性の良いファブリックと、耐久性・お手入れのしやすさに優れたPUレザーを組み合わせたハイブリッド仕様。ファブリック部分は熱や湿気がこもりにくく、夏場でも蒸れを抑えられます。PUレザー部分は飲み物をこぼしてもサッと拭き取れるため、日常的なメンテナンスも簡単です。
リクライニングは最大165°まで対応し、作業から休憩、仮眠までスムーズに姿勢を変えられます。ロッキング機能も搭載されており、背もたれを軽く揺らしながらリラックスすることも可能。4Dアームレストは、タイピング、コントローラー操作、読書など、用途に合わせて高さや角度を自在に調整できます。
さらに、スチール製フレームと強化ベースを採用しているため、座ったときの安定感が抜群。耐荷重180kgという数値は、体格の大きな方や動きの多い使用環境でも安心できる設計であることを示しています。

Boulies Master Rex
Boulies Master Rexの主な特徴は下記の通りです。
- 大型ハイバック設計で首・肩までしっかりサポート
- 高性能ランバーサポート&調整可能なヘッドレスト
- マイクロファイバースエード+Ultraflex PU、またはW/Rファブリックのコンビ素材
- 165°リクライニング+ロッキング+チルト機能
- 高品質4Dアームレスト&収納式オットマン
- 耐荷重180kg
Boulies Master Rexは、高級感と多機能性を兼ね備えたフラッグシップモデルです。人間工学とカイロプラクティック理論を融合した大型ハイバックは、頭から腰までを包み込むように支え、長時間の使用でも首や肩、背中への負担を軽減します。
特に高性能ランバーサポートは、上下・前後・左右の4方向に調整できる内蔵型で、ユーザーそれぞれの背骨のS字ラインにフィット。これにより腰の筋肉の緊張を和らげ、座り続けても快適な状態を保てます。
背もたれは95°〜165°まで自由にリクライニングでき、ロッキング機能とチルト機能を組み合わせれば、集中作業からリラックスモードまでスムーズに切り替え可能。アームレストは高さ・前後・左右・角度を自在に調整できる4D仕様で、肘や肩の位置を最適化できます。
さらに収納式オットマンを引き出せば、脚を伸ばして仮眠や映画鑑賞も快適。座面下にスッキリ収まるため、使用しないときも邪魔になりません。
張地は2タイプから選べます。Ultraflex PUはブリティッシュ調レザー風で滑らかな手触りと高耐久性を誇り、嫌な臭いがしないのも特徴。一方でW/Rファブリックは撥水性があり、夏は蒸れにくく冬はひんやりしないため、オールシーズン快適に使えます。
どちらもマイクロファイバースエードを組み合わせ、高級感のある質感と肌触りを実現しています。内部には高密度モールドウレタンを使用し、体圧を均等に分散。腰や太ももへの圧迫感を抑え、長時間座っても疲れない設計です。
耐久性の面でも優秀で、頑丈な3Dメタルフレームと高強度アルミ合金ベースを採用し、耐荷重は180kgを確保。SGS認証Class 4のガスシリンダー、静音PUキャスターなど、細部に至るまで安全性と安定感にこだわっています。デスクワーク、ゲーム、映像鑑賞など、あらゆるシーンでワンランク上の快適さを求める方に最適な一脚です。
自分に合ったゲーミングチェアで「疲れない」時間を手に入れる
疲れないゲーミングチェアを選ぶポイントは、人間工学に基づいた形状・体圧分散に優れたクッション・適切なサポート機能・素材の快適性・耐久性の5つです。どれか一つでも欠けると、長時間座ったときに腰・肩・首へ負担が蓄積しやすくなります。
今回ご紹介した Boulies Master と Boulies Master Rex は、いずれも高密度モールドウレタンや4Dアームレスト、優れたリクライニング&ロッキング機能など、快適性と耐久性を兼ね備えたモデルです。さらに、張地やサイズ感が異なるため、使用環境や体格に合わせた最適な選択ができます。
腰痛や肩こりに悩まされず、集中力を持続できる快適な環境を作るために、ぜひ自分に合ったゲーミングチェアを見つけて、日々のパフォーマンスと健康を両立させましょう。