目次
快適な座り方を支える“ランバーサポート”の基本
長時間、同じ姿勢で座り続けると、体のどこに最も負担がかかるでしょうか。多くの人が「肩」や「首」を思い浮かべますが、実はそれらの不調の多くは腰のポジションが合っていないことが原因です。正しい座り方を維持するには、腰のカーブ(腰椎)をしっかり支えることが不可欠であり、その役割を担うのがランバーサポート(腰当て)です。
しかし、ただ「腰当てがあるから良い」というわけではありません。
ランバーサポートの“位置”が合っていないと、むしろ逆効果になることもあります。
間違った腰当て位置が引き起こすこと
- 腰が反りすぎてしまい、腰痛や疲労感が悪化する
- 猫背が促進され、背中から首にかけて負担が移る
- 骨盤が後ろに倒れ、座面に圧力が集中しお尻が痛くなる
つまり、「腰当てがあるかどうか」よりも「どこに当たっているか」の方が、座り心地や体の負担に大きな影響を与えます。
腰当ては「おへその少し下」に合わせるのが基本
正しい位置の目安は意外とシンプルです。
腰当ては、“おへその少し下”に来るように調整する。
より解剖学的に言うと、腰当てが支えるべきポイントは腰椎の第3〜第5あたりです。ここは、背骨が自然なS字カーブを描くための中心であり、この部分がしっかり支えられると、骨盤が適切に立ち、背筋が無理なく伸びる状態になります。
逆に、この位置からズレるとどうなるでしょうか。
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腰当ての位置 |
体の状態 |
よくある不調 |
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高い |
背中が押され、腰が反りすぎる |
腰痛・胸が張って疲れやすい |
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低い |
骨盤が後傾して猫背になる |
首と肩こり・背中の張り |
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当たっていない |
が自力で姿勢を支える |
全身が硬くなり疲労が蓄積 |
このように、数センチのズレが、体の負担を大きく変えてしまうのです。
身長によって「最適な位置」が変わる理由
ここで重要なのが、今回のテーマである「身長差」です。
背もたれの高さは椅子ごとにほぼ固定されています。そのため、
- 背の低い人 → 腰当てが高く当たりがち
- 背の高い人 → 腰当てが低く当たりがち
というズレが起こります。
つまり「同じ椅子でも、人によって正しい位置が変わる」ため、
自分に合った位置に“調整する工夫”が必要になるわけです。

関連記事:腰を支えるランバーサポートとは?
身長別:ランバーサポートの正しい位置の合わせ方
同じチェアでも、身長が違えば腰当ての正しい位置も変わります。
ここでは、身長を3つのゾーンに分けて、具体的な調整方法を解説します。
① 身長150〜165cmの方:腰当てが「高く当たりやすい」ケース
背もたれの設計は、多くの場合 平均身長(165〜175cm) を基準にしています。
そのため、身長が低めの方は、ランバーサポートの位置が自分の腰より上(背中側)に当たりやすくなります。
こうなると、背中が押し出されて 腰が反りすぎる(反り腰) 形になりやすく、
結果的に腰痛や疲れにつながります。
調整のポイント
- 座面の奥までしっかり深く座る。
→ 骨盤が立ちやすくなり、腰のポジションが安定します。
- ランバーサポートの張りは 弱め〜中程度 に抑える。
位置がどうしても高い場合は、内蔵ランバーサポートの上下調整で高さを合わせ、張りは弱め〜中程度にとどめます。
ランバーサポート内蔵チェア
では外付けランバーピローは不要です。内蔵ランバーサポートは上下(高さ)と前後(張り)を調整できます。
② 身長165〜180cmの方:標準的なポジションで最も調整しやすい層
この身長帯は、メーカーが想定する「標準体型」にもっとも近いため、多くの場合、内蔵ランバーサポートだけで十分フィットします。
調整のポイント
- 座面の奥まで腰を当て、背もたれとの隙間を作らない。
- ランバーサポートの張りは、腰が「軽く支えられている」と感じる程度に。
- 強く押し当てすぎると、逆に腰が緊張して疲れます。
調整感の目安
- 腰に「クッションがある」感じではなく、
- 腰椎が“支えられている”感覚が正解。
結論:標準身長帯では、過度に調整しない方が快適になりやすい。
③ 身長180cm以上の方:腰当てが「低く当たりやすい」ケース
背が高い方は、座ったときに背もたれの基準位置が下がるため、腰当てが骨盤の下の方にズレてしまいやすいのが特徴です。
この状態では、骨盤が後ろに倒れやすく、猫背姿勢が固定され、首〜肩〜背中にかけての負担が蓄積します。
調整のポイント
内蔵ランバーサポートをやや強めに調整し、腰椎を前に支えます。
それでも高さが合いにくい場合は、座面の奥行き調整や、クッションを軽くあてて支点の位置を微調整することで、無理のない姿勢が保ちやすくなります。
Bouliesシリーズにはウエスト調整機能(ランバーサポート調整)が搭載されているため、身長差によって起こりやすい「腰当ての当たり位置のズレ」も、強さ × 高さ の組み合わせで調整が可能です。
ここまでのまとめ
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身長 |
よく起こるズレ |
解決の方向性 |
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150〜165cm |
腰当てが高く当たる → 反り腰 |
位置を下げる/外付け腰枕で補正 |
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165〜180cm |
基本はちょうど良い |
張りを強くしすぎない |
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180cm以上 |
腰当てが低く当たる |
猫背 高さをかさ上げして支点を作る |

正しい座り方の基本:腰を「支える」のではなく「立てる」
多くの人は、姿勢をよくしようとすると、背筋を力で伸ばそうとしてしまいます。
しかし、これは長く続きません。筋肉で姿勢を支えると、疲労が溜まり、数分後には猫背に戻るからです。
正しい座り方は、筋力で背中を伸ばすのではなく、骨格の位置が自然と安定する状態を作ることにあります。
その中心となるのが 「骨盤を立てる」 という動作です。
骨盤が立つとはどういう状態?
骨盤には大きく分けて3つの角度があります。
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骨盤の状態 |
姿勢の特徴 |
体の負担 |
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後傾(後ろに倒れる) |
猫背・背中丸まる |
首・肩が疲れやすい |
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前傾(前に倒れる) |
反り腰・腰が反る |
腰に強い負担 |
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中間(立っている) |
自然なS字カーブ |
最も負担が少ない |
理想はもちろん 「中間」です。
腰当ての役割は、この「中間」を無理なく保つ支点になることにあります。

正しい座り方の手順(誰でもできる)
今座っている状態で、ぜひ試してみてください。
1. 椅子に深く座る
→ お尻を「座面の一番奥」までしっかり入れる。
2. 骨盤を前後にゆっくり揺らす
→ 丸める(後傾)→ 反らす(前傾)→ その中間で止める。
→ これが「骨盤が立っている状態」。
3. その状態で背中を背もたれに預ける
→ 背中全体が自然に支えられている感覚になるはず。
4. 腰にランバーサポートが“軽く触れている”程度に調整する
→ 強く押されていると、背中が緊張してしまいます。
→ 「そっと支えてくれる」くらいが最も楽です。
この4ステップだけで、姿勢の安定感が大きく変わります。

背もたれの角度は「やや立て気味」が正解
背もたれを大きく倒した状態では、
腰の位置が前後にズレてしまい、ランバーサポートが効きにくくなります。
- おすすめ角度:90〜110°
- 作業時はやや立てる(90〜100°程度)
- リラックス時は少し倒して良いが、腰の支点は維持する
背もたれは「寄りかかるため」ではなく、姿勢を維持するために背骨を支える面として考えるのがポイントです。
座面の深さと太もものサポート
座面が深すぎたり、浅すぎると、腰の位置が安定しにくくなります。
- 太ももの裏が座面にしっかり乗る
- 膝の裏に座面が強く当たらない(1〜3cmの隙間)
すべてのBouliesチェアは座面(クッション)高を調整でき、幅広い身長に対応します。
足裏が床にしっかり着く高さに合わせると、腰椎L3〜L5(=おへその少し下)を正しく支えやすくなります。
この状態が、腰と骨盤が自然に収まる位置です。
ポイントは、「腰」に意識を向けすぎないこと。
姿勢は腰から始まり、背中、首、肩に繋がる。
腰が整うと、上半身は勝手に整います。
ここまでの要点整理
- 姿勢は筋力ではなく骨格の位置で決まる
- 骨盤を立てる → 腰当てはその位置を「支える役目」
- ランバーサポートは強く押すのではなく、軽く触れる程度
- 背もたれはやや立てて使うのが基本
調整しやすいチェアという視点で見る製品紹介
ここでは、今回の記事内で簡潔に触れる指定製品について、「ランバーサポートの調整性」というテーマからまとめていきます。
あくまで目的は読者が自分の体に合った座り心地を作れるようにすることです。
Boulies Master(マスター)

Boulies Masterは、長時間座る作業・在宅ワーク・PCゲームなど、
「同じ姿勢が続くシーン」を想定して設計されています。
最大の特徴は、内蔵式のランバーサポートが調整できることです。
背もたれの内部に組み込まれたサポートは、ダイヤル操作で前後の張りを細かく調整できます。
この点が座り心地にどう影響するか
- 腰の反り具合を自分好みに合わせられる
- 時間帯やコンディションに応じて、圧の強さを変えられる
- 作業姿勢とリラックス姿勢を切り替えやすい
つまり、座り心地をその時の状態に合わせて調整しやすい構造になっています。
ランバーサポートは上下・前後に調整できるため、身長差に合わせた最適な当たり位置を作ることができます。
Boulies Master Neo(マスター・ネオ)

Boulies Master Neoは、Boulies Masterの基本設計を引き継ぎながら、より幅広い身長の方にフィットしやすいように調整された新モデルです。
特に注目すべき点は、「ランバーサポートが当たる位置」が小柄な方でも自然に合いやすい高さに設計されていることです。
これにより:
身長150〜165cmの方でも、腰椎(おへその少し下)をしっかり支えやすい
腰が押されすぎたり、背中が反りすぎる「反り腰」が起きにくい
「高さを下げるために腰枕で補助する」必要が少ないというメリットがあります。
また、Master Neoは背中の中央を包み込むようなカーブ形状となっており、長時間同じ姿勢で作業する際も、背骨が自然なS字ラインを保ちやすい構造になっています。
→ 身長が低めの方、または標準身長で腰当て位置が合いにくい方への最適解モデルです。
Boulies Master Rex(マスター・レックス)

Master RexはMasterと基本構造は共通していますが、より大柄なユーザーやホールド感を重視する方向けの設計になっています。
- 背もたれの形状がやや広め
- 肘掛けの調整幅が広い
- 座面の支えがしっかりしている
ランバーサポートの体感
Master Rexは、腰部を包み込むように支える構造のため、「支えられている」感覚がややはっきりと出やすいモデルです。
そのため、リラックス時の安定感を重視したい方に向いた設計となっています。
一方で、ランバーサポートの高さそのものは固定のため、身長によって当たり位置に差が出る場合があります。
- 背が低い方 → 位置がやや高く感じやすい
- 背が高い方 → 位置がやや低く感じやすい
こうした場合は、内蔵ランバーサポートの上下・前後調整で当たり位置と張りを最適化し、足裏が床に着くように座面高さや座面奥行、背もたれ角度を合わせてください。
ランバーサポートが内蔵されたチェアなら、ランバーピローは不要です。
Velour Lumbar Pillow(ベロア腰枕)

この腰枕は、内蔵ランバーサポートが無い椅子専用の補助オプションです。内蔵ランバーサポート搭載チェアでは使用しません。
内蔵サポートの上下・前後調整だけで、日々のコンディションに合わせて最適化できます。
ランバーサポートが内蔵されたチェアでは本製品(ランバーピロー)は使用しません。
「調整できる椅子」ではなく「調整できる環境」を作る
ここが最も重要な考え方です。
椅子そのものは、あなたに合わせて変化してはくれません。
しかし、「支え方」を調整することで、姿勢は大きく変えられます。
- 内蔵ランバーサポート → 腰を支える強さを調整
- 外付け腰枕 → 支える高さを調整
この2つを組み合わせることで、身長・体型・作業内容が違っても、自分にとって無理のない、自然な座り心地を見つけやすくなります。

自分に合った腰当て位置は「感覚」で判断できる
腰当ての位置が合っているかどうかは、見た目よりも 体の感覚 で判断するのが正確です。
しかし、ただ「楽かどうか」で判断すると、一時的な姿勢崩れにも「楽さ」を感じてしまうことがあります。
そこでここでは、誰でも再現できるチェック方法を紹介します。
1. おへその位置から確認する
腰当ては「どこに当てるべきか」と聞かれたとき、もっとも分かりやすい基準は おへそ です。
手順
- 椅子に深く座る
- 身体を起こして、骨盤を中間に立てる
- おへそに指を軽く当てる
- その 少し下のライン が、腰当てが接するべき位置
正解の感覚
- 腰が“持ち上げられている”感
- 背中全体がゆるく伸びる
- 首と肩が力まない
不正解のサイン
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症状 |
腰当て位置 |
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腰が反って痛い |
高すぎる |
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背中が丸まる / 肩が前に出る |
低すぎる |
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何も支えられてない感覚 |
当たっていない |
2. 深呼吸でチェックする
姿勢が正しいとき、呼吸は自然に深くなります。
やり方
- 腰当てを調整した状態でゆっくり息を吸う。
- 肋骨が左右に ふわっと広がる 感覚があるか確認する。
良い状態
- 息が「下腹部まで」入る
- 肩が上がらない
悪い状態
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呼吸の感覚 |
問題点 |
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胸がつまる / 苦しい |
腰当てが強すぎる |
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肩で息をしている |
腰当てが弱すぎる or 位置が低い |
3. 15分座ってみて確認する
正しい姿勢は「楽に続けられる」ことが条件です。
- 15分たっても背中のどこかが疲れない
- 肩や首が自然に力が抜ける
- ゆっくり座っていられる
こうであれば、腰当て位置は適切です。
逆に、
- 反り腰の疲れ
- 背中の張り
- お尻に圧迫感
これらのどれかが出る場合は、高さを2〜3cmずらすだけで改善することが多いです。

調整は「一度で終わり」ではない
重要なポイントはここです。
快適な座り姿勢は、日によって変わる。
- 長時間作業した日
- 運動した日
- 寝不足の日
- 体が冷えているとき
これらによって、腰の張り方や背中の動きが微妙に変わります。
つまり、腰当ての調整は「毎日同じ」ではなくていいのです。
おすすめの習慣
- 座るたびに1回だけ、腰当てを微調整する
- 「今日は強め」「今日はやわらかめ」と感覚で変えて良い
- 自分の体に 合わせていく のが最も快適な使い方
ここまでの要点
- 正しい位置は おへその少し下
- 正しい姿勢は 呼吸で確認できる
- 15分座って「疲れない」が合っている証拠
- 腰当ては 日によって微調整が必要

長時間座るためのコツ:姿勢は「直す」より「戻す」
正しい腰当て位置を見つけられても、長時間その姿勢を維持し続けるのは難しいものです。
体は必ず徐々に楽な方向へ、つまり「崩れた姿勢」へ戻ろうとします。
ここで重要なのは、姿勢を戻すための“リセット習慣”を作ることです。
1. 30〜60分に一度、姿勢をリセットする
ずっと良い姿勢を保ち続ける必要はありません。
必要なのは、時々ちょっと戻すことです。
簡単なリセット方法(20秒でできる)
- 一度、背中を背もたれから離す
- 骨盤を前後に5回ゆっくり揺らす
- 「骨盤が立った位置」で再び背もたれに寄りかかる
- 腰当てが自然に支えてくれる位置に戻る
→ これだけで姿勢はリセットできます。
→ 丸まった背中を“無理に伸ばす”必要はありません。
2. 足裏をしっかり床に置く
姿勢は「腰」から始まるように思えますが、
実は腰を安定させるのは “足” です。
- 足裏全体が床についている
- 片足に重心が寄っていない
- 椅子が高すぎてつま先立ちになっていない
これらが守られていると、それだけで骨盤が立ちやすくなります。
対策
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状況 |
解決策 |
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足が浮く |
足置きを使う |
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かかとが浮く |
椅子の高さを下げる |
足 → 骨盤 → 背骨 の順に整うということを意識しましょう。
3. 肘と腕の位置も姿勢に影響する
デスクワークやゲーム中、肩が疲れる原因は、肩そのものではなく、腕の重さを支え続けていることです。
理想は:
肘が机 or 肘掛けで「支えられている」状態。
- 肘が浮いている → 肩が上がり、首も緊張する
- 肘が支えられている → 肩と首が自然に休める
肘掛けの目安
- 肘と肩が水平
- 肘掛けが高すぎると肩がすくむ → 少し下げる
- 低すぎると体が沈む → 少し上げる
4. 背もたれに「もたれる」ことをためらわない
「背筋を伸ばす=背もたれを使わない」
と考える人が多いですが、それは誤解です。
背もたれは、姿勢を維持するための“壁”です。
良い座り方とは:
- 骨盤が立つ
- 腰当てが腰椎を支える
- 背もたれが背中全体を受け止める
この3つが揃うことで 力を入れずに座れる姿勢 が完成します。
5. 休憩は「立つ」だけで良い
長時間座ると疲れるのは当然です。
しかし、休憩のためにストレッチを長時間行う必要はありません。
おすすめは 1〜2分だけ立つこと
- 立つ → 骨盤が自然にリセットされる
- 血流が戻り、腰の張りが取れる
- 呼吸が深くなる
つまり、立つだけで十分効果があります。
ここまでのまとめ
- 姿勢は「直す」のではなく「戻す」
- 30〜60分に一度のリセットが最も効果的
- 足裏・肘・背もたれの3点を整えると腰は安定する
- 休憩は「立つだけ」でOK

まとめ:自分に合った「腰当て位置」を見つけるということ
ここまで、腰当て(ランバーサポート)の重要性、正しい位置、調整の方法、身長差による考え方の違いなどを解説してきました。
この記事のテーマは、単に「正しい座り方を説明すること」ではなく、読者自身が、自分の身体に合った快適な座り姿勢を作れるようになることです。
椅子は買った瞬間が完成ではありません。
むしろ、座り始めてから“自分に合うように育てていくもの”です。
結論:腰当ては「おへその少し下」。ただし“その日の体”に合わせて微調整する。
正しい位置を一言で言うと、次のとおりです。
腰当ては、おへその少し下の腰椎(L3〜L5)を支える位置に合わせる。
ただし、体は日々変わります。
- 疲れている日
- 集中している日
- 寒い日
- たくさん歩いた日
姿勢が一定ではないように、
最適な腰当ての強さ・位置も一定ではありません。
だからこそ、内蔵ランバーサポート搭載チェアでは、腰枕は使わずに、**上下(高さ)と前後(張り)**の調整だけで合わせるのが基本。
座面高さは全Bouliesチェアで調整可能なので、足裏が床に着く高さに合わせると、腰椎の“正解位置”が決まりやすくなります。
という「組み合わせ」が有効になります。
どんな身長・体型でもフィットさせる考え方
- 身長が低い:内蔵ランバーサポートの上下を下げる/張りを弱める
- 身長が高い:内蔵ランバーサポートの上下を上げる/張りをやや強める
- 標準身長:強さの調整に集中(“軽く触れる”が目安)
つまり、
「身長に合わせた腰当て位置の調整」こそが、
長時間座っても疲れない姿勢の鍵となります。
椅子は「体を支える道具」ではなく、「負担を減らす環境」
ランバーサポートは、背中を押しつけるものでも、姿勢を矯正するものでもありません。
- 力を入れなくても自然に座れる状態
- 呼吸が深く入り、身体がリラックスしている状態
これが「正しく支えられている姿勢」です。
その感覚が作れたとき、

最後に:今日からできる3つの小さな習慣
- 座る前に、骨盤を前後に5回揺らして中間にセットする
- 腰当ては“軽く触れる”程度に調整する
- 30〜60分に一度、席を立つか姿勢をリセットする
どれも、道具も時間もいりません。
しかし、続ければ体は確実に変わります。
あなたが今日座る時間が、昨日より少しでも楽になりますように。
この記事が、あなたの「快適に座る日常」の一歩になれば幸いです。